最近オリンピック関連で毎日のように"デザイン"について報道されていますね。
何かと感心が強まっているらしく、色々な人から『タカギさんはどう思う?』など、質問される機会が増えました。
(その件は蛇足として、この記事の最後まとめで)
そんなことで、今日のコンテンツは少し『おみせづくり』とダイレクトにつながりませんが、
『デザインとアートの違い』
について語ってみます。
とはいえ、おみせづくりを依頼する上での基礎知識として覚えていただけると、
『どんな人と組むか』の判断材料にもなると思うので、
是非頭にいれておいてください。
デザインとアートの共通点
まず、なぜ混同してしまうのか、インターネット先生に頼りながらひもといていきます。
[デザイン]
日本語では「設計」にもあたり、「形態」や「意匠」と訳されてきたが、それだけに限らず、人間の行為(その多くは目的を持つ)をより良いかたちで適えるための「計画」も意味する。人間が作り出すものは特定の目的を持ち、それに適うようデザイナー(設計者)の手によって計画されるのである。
<出典/Wikipedia>
[アート=美術]
美術は芸術の一分野である。芸術とは、表現者あるいは表現物と、鑑賞者とが相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動である。とりわけ表現者側の活動として捉えられる側面が強く、その場合、表現者が鑑賞者に働きかけるためにとった手段、媒体、対象などの作品やその過程を芸術と呼ぶ。
<出典/Wikipedia>
小難しいので持論も交えてざっくりようやくすると、
『表現する』といった部分が大きな共通項ですね。
そう、『絵を描く』っていう行為も表現ですから、デザイン・アートどっちとも言える。だから難しいんです!
日本の教育でいうところの『美術』や『図工』の授業はデザインともアートとも捉えられる内容なので、
そこで曖昧になっているんだと勝手に推測します。
違い(その1)/アーティストは自分の世界、デザイナーは人のために
『じゃあどういう違いがあるの?』
という問いに、持論を展開してみます。
よく言われることなのですが、まとめると
自分の世界をつくるのが『アート』
他人のための活動が『デザイン』
なのかなぁ、と思います。
先ほども書いたように、デザインはどちらかというと、『自分がどうしたいか』というよりも『目的』があって生まれる行為です。
どちらかというとデザイナーは受け身型。自分発というよりも、クライアントさんがいて成立する要素が強いです。
一方アートは、『自らの個性を表現する』という要素が強い。
ミュージシャンは画家さんなど、
自分の世界観で勝負できる人達が、アーティストですね!
違い(その2)/活動の目的が違う
なんのための活動なのか、という点で、大きく違います。
『アート』は自己表現のためです。
その優れた自己表現に、支持する人達(ファン)がつくんですね。
『デザイン』は、よく言われるのは問題解決のためって言われます。
おみせづくりで例えると、『集客をしたい』『商品をPRしたい』『認知度を上げたい』などです。
デザイナーに個性は必要か
コムデザインラボの仕事はデザイン、屋号にも入っている通り我々は『アーティスト』ではなく『デザイナー』に分類されます。
数あるデザイナーの中でも、どちらかというとアーティストっ気が"無い"タイプに分類されます(笑)
これは、スタッフがどう考えているかわかりませんが、
代表のタカギが普段から"普通中の普通の人"ですから、そうなってしまいました。
あと、大きな理由としては、『商売』や『売り上げ』という明確な目的があるからですね。
残念ながら、タカギはアーティスティックのカケラもありません。。。
(あこがれは持ってますが!)
ちなみに、そのアーティスティックじゃない件は
以前にオーナーインタビューでmake my dayさんが語ってくれています。
商売における、デザインとアート
商売において、目的に対して直接的な答えを出してくれるのが『デザイン』です。
なので、『デザイナーに頼みましょう!』
・・・・・というのは、あまりに唐突すぎるのですが、
結論を言えば、
『それぞれの役割が違うので、適材適所』
ってことですね。
必ずしもアートが商売に繋がらないわけではありません!
<出典https://www.pinterest.com/pin/314689092683009688/>
誰もが知っているところでは、
アーティスト集団『カイカイ・キキ(Kaikai Kiki)はルイ・ヴィトンとコラボして商売が成立しているわけで、
必ずしもアートが商売と無縁という訳でもないようです。
まとめ〜オリンピック問題もちょびっと挟みながら。
じゃあクリエイターは?ディレクターは?
突き詰めると1回の記事では収まりきらない感じなので、
それはまた機会があれば、ということにします。
オリンピック問題、ロゴマークに関しても色々とありましたが、
個人的な意見としては、
『ロゴマーク』
という狭いフィールドではなく、
『全体のブランディング』という観点でまず人選したら良かったと思っています。
結局は、東京オリンピックをどんな方向に向かわせるのかを決めるリーダーがいない(=国民で共有出来ていない)のに、
マークを決めようとするから、千差万別の意見が出て、収集がつかなくなるんですよね。
叩かれているサノケンさんも、デザイナーでありながらも肩書きはたぶん、
『アートディレクター』=全体感をディレクションする人、なわけです。
たぶん他の応募者104名のほとんどが、肩書きは『アートディレクター』かと想像できます。
そもそもロゴマークというフィールドだけで比較検討すること自体がモッタイナイ。
※もちろん、プレゼンでは全体感の提案もガッツリあったでしょうが、国民には伝えられていなかった
方向性(コンセプト)という一番大切な部分が決まってからの、
『ロゴマークコンペ』『新国立競技場コンペ』であれば、
選考基準も明確で、もっとみんなが納得しうる結果になったんじゃないかなぁ。
面白い映画つくるなら、セットやらタイトルマーク決める前に、
『まずは監督と台本から決めようぜ!』と。
それがタカギの持論です!

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