Pâtisserie NUMOROUS
Pâtisserie in Matsumoto Nagano
長野県松本市
閑静な住宅街に佇むのは
夜の雰囲気がひときわ似合うシックなパティスリー
試験管やフラスコ型のライトの優しい灯りに誘われて
そっと扉をひらくと
甘く、深く芳醇な香りに包まれます
ここは「お酒をテーマにしたパティスリー」。
大人のためのケーキや焼菓子が
楽しいお酒の席を彩り
新たなスイーツの楽しみ方を教えてくれます
オーナーパティシエが表現したいのは
今まで誰も知らなかった
“新しさ”と“ユーモア”
「バーのまち 松本」で異彩を放つ
個性派パティスリーの誕生です
2019.1.28
Pâtisserie NUMOROUS編
インタビュー目次
インタビュー目次
話し手
Pâtisserie NUMOROUS
オーナーパティシエ
大塚 泰裕
大塚 泰裕
埼玉県出身。専門学校を卒業後、みなとみらいの「横浜ロイヤルパークホテル」にパティシエとして就職。その後、鎌倉の「Patisserie 雪乃下」、東京目黒の「パティスリー ジュンウジタ」で腕を磨き、Iターンで長野県松本市に移住して独立。2017年3月「Pâtisserie NUMOROUS」をオープン。
聞き手
ライター
後藤 麻衣子
名古屋・岐阜で活動するフリーライター。情報誌の編集・印刷媒体の企画などを7年経験したのち独立し、現在ライター9年目に入る。2015年、工業デザイナーの夫と「株式会社COMULA」をスタート。甘いものもお酒も大好きだが、今は妊娠のため禁酒中。お酒がしっかり効いたケーキは大好物。
#05-1
縁もゆかりもない「松本」を選んだ理由
はじめまして。
今日はよろしくお願いします。
とても素敵なお店ですね!
今日はよろしくお願いします。
とても素敵なお店ですね!
ありがとうございます。
フラスコ型の照明、とってもかわいいです。
全体的にシックな感じというか。
大人っぽいパティスリーですね。
大人っぽいパティスリーですね。
NUMOROUSをオープンしたのはいつですか?
2017年3月26日です。
自分のお店を出そうと思ったきっかけは?
専門学校を卒業後、19歳のときに、パティシエとして横浜のホテルに就職しました。
そのうち「個人店でも働いてみたい」と思うようになり、ホテルを辞めることに。
そのうち「個人店でも働いてみたい」と思うようになり、ホテルを辞めることに。
若くて勢いのあるパティシエの下で働きたいと思い立って、
料理専門誌『料理通信』に載っていた「今注目の若手パティシエ100人」の中から、
関東圏で一番若い人を見つけ出して電話しました。
それが、4年半働いた鎌倉の「Patisserie 雪乃下」です。
料理専門誌『料理通信』に載っていた「今注目の若手パティシエ100人」の中から、
関東圏で一番若い人を見つけ出して電話しました。
それが、4年半働いた鎌倉の「Patisserie 雪乃下」です。
すばらしい行動力!
その頃からもう独立は考えていたんですか?
その頃からもう独立は考えていたんですか?
はい。
元パティシエの妻と「いつかは二人でお店をやろう」と話していました。
元パティシエの妻と「いつかは二人でお店をやろう」と話していました。
「雪乃下」のあとは
東京目黒の「パティスリー ジュンウジタ」へ転職しました。
オーナーパティシエのウジタさんの二番手として働いていたとき、
ウジタさんから「独立するなら東京で、激戦区で勝負しろ」と
言われたのがきっかけで、ふと考えたんです。
「僕が勝負したい場所ってどこだろう?」と。
「高い家賃を払って、都心で戦うことっておもしろいのかな?」と思い始めて。
東京目黒の「パティスリー ジュンウジタ」へ転職しました。
オーナーパティシエのウジタさんの二番手として働いていたとき、
ウジタさんから「独立するなら東京で、激戦区で勝負しろ」と
言われたのがきっかけで、ふと考えたんです。
「僕が勝負したい場所ってどこだろう?」と。
「高い家賃を払って、都心で戦うことっておもしろいのかな?」と思い始めて。
師匠のように都心で成功したいという
こだわりはなかったということですか?
こだわりはなかったということですか?
そうですね。
ウジタさんは、原価や効率よりも
「とにかくおいしいものをつくる」ことにまっすぐな人でした。
その考えにはとても共感していたので、
僕なりに「おいしいケーキとは?」を突き詰めていったとき、
行き着いたのは「素材の質」だったんです。
ウジタさんは、原価や効率よりも
「とにかくおいしいものをつくる」ことにまっすぐな人でした。
その考えにはとても共感していたので、
僕なりに「おいしいケーキとは?」を突き詰めていったとき、
行き着いたのは「素材の質」だったんです。
「おいしいものを作りたいんだったら、
おいしいものが収穫・調達できるところで店をやればいいんじゃないか?」
という考えに至ったんです。
おいしいものが収穫・調達できるところで店をやればいいんじゃないか?」
という考えに至ったんです。
だから、あえて地方を?
はい。
それからは、休みのたびに地方都市を訪れる旅を続けていました。
条件は「一次産業が盛んなところ」。
一次産業が盛んで、ある程度の人口規模がある地方都市を探してたら、
おいしい果物がたくさん採れる長野県を見つけました。
「雨だと客足が遠のく」と思っていたので、長野の晴天率の高さも魅力でした。
それからは、休みのたびに地方都市を訪れる旅を続けていました。
条件は「一次産業が盛んなところ」。
一次産業が盛んで、ある程度の人口規模がある地方都市を探してたら、
おいしい果物がたくさん採れる長野県を見つけました。
「雨だと客足が遠のく」と思っていたので、長野の晴天率の高さも魅力でした。
それで長野に店を出すことにしたんですね。
まずは人口規模の大きい長野市、松本市、佐久市あたりを見て回ったんですが、
僕の中では松本の雰囲気が一番合うような気がしたので、
割と早い段階で松本に決めました。
僕の中では松本の雰囲気が一番合うような気がしたので、
割と早い段階で松本に決めました。
でも、松本は、
地元でもなければ、住んだこともない土地ですよね?
地元でもなければ、住んだこともない土地ですよね?
はい。
どんなところなのかもわからなかったので、
とりあえず住んで働いてみることにしました。
どんなところなのかもわからなかったので、
とりあえず住んで働いてみることにしました。
ケーキ屋さんで?それともホテル?
いえいえ、農家さんです。
の、農家!??
松本で店をやろうと決めた理由は
「一次産業が盛んだから」と「果物がおいしいから」。
それだったら、
ケーキをつくる前に、松本の一次産業を経験しなきゃと思ったんです。
「一次産業が盛んだから」と「果物がおいしいから」。
それだったら、
ケーキをつくる前に、松本の一次産業を経験しなきゃと思ったんです。
農家でのお仕事はどうでしたか?
「農業を体験してみたい」と思って飛び込んだ世界でしたが、
想像を絶するほどの厳しさでした。
社長にも「憧れだけで農家はできん!」と怒られながら、
見習いの仲間たちと一緒に、いろんなことを学びました。
想像を絶するほどの厳しさでした。
社長にも「憧れだけで農家はできん!」と怒られながら、
見習いの仲間たちと一緒に、いろんなことを学びました。
想定よりも早く物件が見つかったこともあり、
その農家さんで働いたのは5ヶ月間くらいでしたけど、
とても濃密な時間を過ごすことができ、今もとても感謝しています。
その農家さんで働いたのは5ヶ月間くらいでしたけど、
とても濃密な時間を過ごすことができ、今もとても感謝しています。
WORKS
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