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長野県安曇野市のパン屋 あづみのるベーカリー インタビュー

あづみのるベーカリー
No.06

あづみのるベーカリー

Bakery in Azumino Nagano

山の麓の澄んだ空気と吹き抜ける風が
心地良く頬をかすめる安曇野の朝

大きな窓から北アルプスの雄大な山々を眺めながら
自家製酵母を使った石窯パンを味わうひととき

安曇野の贅沢な朝を独り占めする
小さな絶景ベーカリーがオープンしました

おすすめの時間帯は 絶景を望む「朝」

安曇野の恵みとパンの新しい楽しみかたを
朗らかな笑顔のオーナー夫妻が教えてくれます

あなたの朝がもっと素敵な時間になる
“朝を豊かにするパン屋”

個性豊かなパンたちと安曇野の朝で
さあ、豊かな一日の始まりです

2019.1.28

話し手
owner
話し手
あづみのるベーカリー
オーナー夫妻
小池 稔・美保
専門学校を卒業後、それぞれ調理や接客など経験を積み、2010年に地元・長野県のベーカリーで出会い、結婚。その後、東京のベーカリーなどで修業を積んだのち、Uターン。自宅の敷地内で「あづみのるベーカリー」をオープンした。稔さんは長野県松本市、美保さんは長野県池田町出身。
聞き手
interviewer
聞き手
ライター
後藤 麻衣子
名古屋・岐阜で活動するフリーライター。情報誌の編集・印刷媒体の企画などを7年経験したのち独立し、現在ライター9年目に入る。2015年、工業デザイナーの夫と「株式会社COMULA」をスタート。朝はパン派。フランスパンやリュスティックなど、ハード系のパンをワインに合わせるのが好き。
#06-1

朝の北アルプスを独り占めするロケーション

おじゃまします!
とってもかわいいお店ですね。
大きな窓から北アルプスが一望できる最高のロケーション!
ありがとうございます。
家のかたちをした什器がとても目を引きますね。
私たちも、とても可愛くて気に入ってます。
ここに、小さな扉がついてるんです。
小さなお子さんが「これ、なんだろう?」と開けてくれることが多いので、ちょっとした楽しみがあるといいなと思って、シーズンごとに中のディスプレイを替えています。
ほんとだ、かわいい~!
これは来るたびに開けたくなりますね。
お店のお隣はご自宅ですか?
はい。
自宅と店舗を一緒にするのは、最初から決めていたんですか?
いいえ、当初は居抜き物件を探していたんですが、
安曇野では条件が合うところなかなかなくて…。
お二人とも、出身は安曇野市?
いえ、私は池田町、主人は松本市です。
松本も池田も、安曇野のお隣ですけどね。
安曇野でお店を出そうと思ったのは?
なんとなく、観光地よりは住宅地がいいな、と。
「特別な日に買うパン」というよりは、「日常的に食卓に並ぶパン」を提供するベーカリーにしたいな、と思っていたので、安曇野で開業したいと考えたんです。
なるほど。
ここは大きな通りから一本入ってるし、何より窓からの景色が最高なんです。
安曇野市内でも、こんなに抜けが良くて山が綺麗に見えるところはなかなかないので、分譲地として出ていたときに、「ここだ!」と思いました。
理想的な場所だったので、それまで賃貸で探していたんですがそれは諦めて、土地を買って店舗兼住宅にしようと決めたんです。
そもそも、お二人がベーカリーを開こうと思ったきっかけは?
中学生のころ、テレビ番組の『料理の鉄人』を観てかなり影響を受けて、料理の道に進みたいと漠然と思ったのがきっかけです。
フレンチやイタリアンの専門学校に進み、卒業後は東京・お台場の「グランパシフィック台場(現:グランドニッコー東京台場)」に就職して、シェフ見習いとして働いていました。
パンに興味を持ったのはその頃ですか?
はい。
そのレストランでクロワッサンを食べたとき、「パンってこんなに美味しいんだ!」と感動して。
パンづくりは学生時代にも学びましたが、料理の脇役くらいにしか思っていなかったんですよね。
日常的には、スーパーやコンビニで売ってるようなパンしか食べていなかったので。
なるほど。
クロワッサンなんて何も具が入っていないシンプルなパンなのに、
「世の中にこんなに美味しいものがあったとは…!」と、僕の中ではとても大きな衝撃でした。
パンに対するイメージが変わった、と。
そうです。
上司に頼み込んで、ベーカリー部門に異動させてもらいました。
でもパンづくりの知識はほぼゼロだったので、最初はとても苦労しました。
どんなところが難しいと感じたんですか?
ひとつのパンを焼き上げるまでにはとても手間と時間がかかるうえ、
同じレシピ、同じ配合でも作る人によって味が全然違うんです。
まるで、生き物を扱っているようでした。
そこからパンづくりにハマっていったんですか?
ハマったというより、その頃はとにかく覚えることに必死でしたね。
まずは言われたことをきっちりこなしながら、生地作りを覚えていきました。
少しずつわかってくるとだんだん楽しくなってくるんですけど、それでも突き詰めていくほどに、思い通りにいかないことも増えていって。
でもそこに、パンづくりのおもしろさを感じたのかもしれません。
パンづくりのおもしろさ?
はい。
いくら同じ材料を使っても、職人が100人いれば、
100通りの味わいのフランスパンができるんだなあ、と。
パンづくりの奥深さ、おもしろさを知って、もっと極めたいと思うようになったんです。
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