トップ写真はタカギのデスクトップ!
KOMのプレゼン資料には、こんなOKとNGのまとめ資料がついています。
同じようなコンセプトでデザインを進めても、良いお店を作っていく上で、失敗パターンまで想定しておく必要があると考えます。
早めにそこを共有しておくことが、デザイナーとオーナーさんとの関係性で大切なことだったりします。
例えば、ウチの実績でいうと、
『電車が走るケーキ屋さん』
というコンセプトの実績がありますね。それを例にしてみます。
『電車が走るケーキ屋さん』って聞いて、もしかしたらケーキ屋さんが
こんな感じになっていたかもしれないし
こんな感じにもなるかもしれないし
こういう世界観のお店にもなりうる
言ってしまえば、全て『電車が走るケーキ屋さん』のイメージに当てはまりますね。ちなみに、タカギ的には全てNGです。
最終的に我々はこう解釈して、お店を作りました!
タカギは何をNGとしたのか
一番過敏に意識したのが、
『幼稚っぽくならないこと』
です。
もしそうなってしまった場合、お店が出す商品やオーナーさんのキャリア、価格帯などなどとのギャップがありすぎる。。。
おそらく『電車が走るケーキ屋さん』と聞いたときに、大多数がイメージするのは『幼稚っぽい遊園地みたいなものの劣化版』もしくは、『いわゆる鉄道カフェ的なアングラな雰囲気』かと思います。
「それだけには決してなってはいけないぞ」と、当時は本当に心に刻んでいました。
外壁に黒っぽい茶色を持ってきたのも、そのバランスをとるためです。
(路線図をモチーフに使うと、色も多くなりガチャガチャするので。)
この実績のおかげか、『電車が走る〇〇』というご相談がチョコチョコと来たりもします。
(結果、1件もやっていませんが。)
その、結果どこかの業者が手がけたであろう実績を見るたびに、鳥肌が立つほどチープだったり、幼稚っぽかったり、バランス感覚って大事だなぁと痛感します。
(電車が走りゃー客がくるっていうもんでもない。。。)
意識して、あらかじめNGラインを設定しておくことが、エッジの効いたお店づくりとブランディングのコツの一つです。