ウソのようなホントの話
東京オリンピックのエンブレム問題以降で、我々クリエイターも盗用・盗作にはかなり慎重になり、クライアントの皆様からも、そんな話を度々相談いただくことが増えてきたように感じます。海外でも店舗をデザインしている優秀な後輩くんに「偽物が出てくるって言うのはウルトラマンみたいに人気が出た証拠」と大人なアドバイスもらったのが、確か3年前のこと。
そこから時は流れ、先週の話。
命をかけて・・・とまでは言わないが、必死に考えた自社ホームページのトップに掲げるコンセプトコピーが、我々と同じ愛知県の自称同業者にほぼ丸々"超絶参考"にされる自体が発覚しました!
今回は、そのことを深掘りして書いてみたいと思います。
"超絶参考"にしていただいた企業様
会社名・商号 株式会社ゾッド(ZoDDo.Inc) ※以下Z社とします。
代表取締役 小島文樹氏
http://zoddo.info
この記事は、特に"いちゃもん"つけるためとか、クレームとか、そういった類のブログではありません。
あまりにも自社のホームページに似ているなと感じたので、みんなはどう思う?というスタンスで書いているだけです。なので度々"超絶参考"という違和感ある言葉を使って、本文は書き進めていきます。
大人の事情!
大人の対応!
大人の対応!
ってやつです、ハイ。
※ちなみに、相手先には掲載する旨を伝えて、許可をとってあります。
(まぁ返事ないのですが。ダメだったら連絡してとメールしてあります。)
ブランディングの会社がコンセプトごと
"超絶参考"にするのはどうなのか
「自分たちが何者なのか」を整理・言語化し、独自性を切り出すのがブランディングだと思うのです。"超絶参考"にするのはどうなのか
特にホームページのトップ、さらに上部に掲げる内容は、しっかり自社を表現した明快な文章にするべき。そのため、webリニューアルの度に代表であるタカギ自らがライティングを行ってます。
自分なりにかなり長い時間をかけて一生懸命考えているし、自分なりの言葉のクセみたいなものを理解しているので、他社のホームページですら「あっ、これ自分の書いた文章だ」っていうのは、見たらすぐにわかるわけです。
我々、株式会社コムデザインラボ
様々な業種のデザインに携わってきた経験を武器に、限られた予算で最大限のパフォーマンスを発揮することに自信があります!
"超絶参考"にしていただいたZ社様
様々な業種のデザインに携わってきた経験から、限られた予算で最大限のパフォーマンスを発揮することに自信があります!
気付いた時は、本当に心がゾットしました。
※一応書いておきますが、
先方のリニューアルは2018年7月
http://www.zoddo.info/2018renuw/
弊社のリニューアルは2016年9月
https://design-kom.com/blog/staff/6662/
ブログって、書いておくもんですねぇ。時系列がサクッと調べられました。
時代は繰り返す。
3年前同じ会社に"超絶参考"にされたあの日
実は3年前の5月頃、某春日井のケーキ屋さんのホームページのデザインが、KOMが手がけた代表作のケーキ屋さんのホームページにそっくりだったのを発見しました。3年前同じ会社に"超絶参考"にされたあの日
※時間がある人は、まだ残ってますので是非見比べてみてください。
自分たちのデザイン業界のモラル的には「こりゃアカンやつや!」と、悪寒がしたのを覚えてます。
なぜすぐに気づくのかというと、タカギはweb制作会社で働いた経験がないんですね。当時からセオリー的な概念がなく、自分なりの独自のデザインを貫いていたので、誰がどう見ても"超絶参考"にしたことは一目瞭然なのです。
そこで、その春日井のケーキ屋さんのホームページは誰が作ったのかと検索したら、すぐにZ社が出て来ました。
その会社のホームページが、
(左が弊社コムデザインラボ、右がZ社)
これ・・・KOMのホームページを"超絶参考"にしてないか?!と発覚した瞬間です。
以下が、当時弁護士さんとの打ち合わせで作成した資料。
構成から、言葉選びまで、まんべんなく"超絶参考"!!
ちなみに、他の制作実績を調べてみたら。出るわ出るわ、"超絶参考"のオンパレード。
この日はスタッフ全員の心がざわざわしっぱなしで、仕事が全然手につかなかったのを覚えています。←多分、経験のあるクリエイターならわかってもらえる感覚。
※ちなみに、その日調べたZ社の実績は、いまだにスクショ(魚拓)とコードをバックアップとってあります。
当時は結局どう収束したかと言うと、「超絶似てますが?」というメールを入れた翌日にはホームページ全体を(主に似ている部分全て)を削除されるかたちで、証拠隠滅されました。(魚拓はありますが。)
こちらも、当時スタッフが3名しかいなかったことと、超絶忙しかったこともあって、不本意ですがそれ以上は深追いしないという大人の意見に従うことになりました。自分の意志よりも仕事を優先しました、かなり悔しかったけど。
悲しむのはクライアント達
Z社にお金を払って納品されたものが、KOMのオーナーさんのお店からの"超絶参考"にしたものだったら。。。「バレなきゃいい」じゃ済まないと思うのです。
ブランディングは、同業他社との差別化のためですよね?他から引っ張ってきて納品すると言う感覚が、自分には理解できません。
"超絶参考"としてやってしまった会社のせいで、お互いのクライアントが悲しむのは本当に残念でなりません。
3年前に、KOMのオーナーさんがこんなコメントをくれました。
「コムさんの努力の結晶を台無しにした」
自分たちのエゴだけで、ブランディングやデザインの仕事は成り立たないのです。
3年前の、驚愕裏エピソード
Z社は今は春日井に事務所を構えているようですが、事実が発覚した当時、なんと道を挟んで向かいの建物に事務所を構えていたようです。徒歩10秒くらいです。
愛知県が税金を使って運営している、スタートアップが家賃を免除してもらえる施設に入居していたようです。
発覚した翌日、なぜかその住所が丸っと削除されていました。 住所の欄が、なぞの空欄。。。
話の流れからわかると思いますが、今日に至るまで一切謝罪はありません。今の今まで、お会いもしていないのです。
今回の件まとめ
こちらから問い合わせて、一夜で逃亡したあの日から時は流れ、まさかの3年越しで、懲りずにまた"超絶参考"にされたことに正直驚いています。
どういう気持ちで会社のコンセプトを自分で考えないのか、しかもそれがブランディングの会社と自称していることに、一人の人間としてどういう感覚なのか、想像に及びません。
そういう会社に残念ながら携わってしまった経営者の皆様が今回の件をどう思われるか、一度聞いてみたいです。また、「お前どんだけ我々のファンなんだよ!」って感じなので、是非インタビューを受けてほしい(笑)
今のところ、こちらからのメールに返信はありませんが、動きがあり次第ブログまたはメルマガ、少々言いにくい部分はリアルにセミナー等で発信させていただきます。
つづく
記事内の画像参考元株式会社ゾッド(ZoDDo.Inc)http://zoddo.info