名古屋・東京の空間ブランディング・店舗デザイン事務所 コムデザインラボ

愛知県名古屋栄のやきものセレクトショップ make my day インタビュー

No.02
make my day
Yakimono select Shop in Nishiki Nagoya
話し手
owner
話し手
make my day代表
合わせこなシスト 岡上慎司
ベビー用品を扱う会社で15年間勤めたのち、独立。栄に、器やアクセサリー、雑貨などを並べた「make my day」をオープンさせる。ドライブが趣味で、国内あちこちの窯元を訪れ、多くの器たちに実際に会い、連れて帰ってくることが好き。愛知県小牧市出身。
聞き手
interviewer
聞き手
ライター
後藤 麻衣子
名古屋・岐阜で活動するフリーライター。情報誌の編集・印刷媒体の企画などを7年経験したのち、フリーに。今の職に就く前は、地元・岐阜でバスガイドをしていたこともあり、旅行が大好き。最近の旅の目的は、もっぱら食。おいしいものと楽しいことに目がない。
#02-3

【土から生まれたギフト】、言葉の温度感

当初、
「こんなお店にしたい」というイメージは、
どのように伝えたんですか?
「キーノート」というアプリを使って資料を作りました。
実店舗と同時でWebショップもオープンしたかったので、
両方の店でこんなことをやりたいっていう項目をまとめて
高木さんに見せて話しました。
その時に話したことって憶えてます?
いろいろ伝えましたが、ざっくり言うと
「ギフト」をキーワードに、
食器と、あとアクセサリーも置きたいことを伝えました。
あと、色は、黒×ブラウンにしたいってことかな。
使い込んだウォルナット材のような、
焦げ茶っぽい色と黒との組み合わせが好きなので、
それを言葉と写真とイメージとで伝えました。
要望を伝えた少し後に、
最初のプレゼンがあったんですよね。
そう。
イメージをざっくりと伝えただけだったのに、
高木さんからの提案は、僕の理想そのものでした。
これですよね。
確かにこの絵、今のお店の雰囲気そのまま!
・・・・・当時の資料を見てみる・・・・・
そうそう、これ。懐かしいなあ。
最初にこの絵を見た瞬間に「これでいこう!」ってピンときました。
思い描いてたこととかけ離れることもなかったし、
想像通りというよりも、
想像以上にしてくれたのは、高木さんの力ですよね。

もともとのここはジュエリーショップだった物件で、
壁や螺旋階段は真っ白だったんです。
僕の思考ではこのイメージまで持っていけなかったので、
やっぱりプロはすごいな、と思いました。
あと、お店をつくっていく中で「ピンタレスト」が役立ちましたね。
ピンタレスト?
写真とかイメージを共有し合えるSNSサイトです。
照明とか棚とか、僕が好きな雰囲気の写真を見つけたら
カテゴリー別にそこにどんどん入れて、
高木さんと共有できるようにしました。

ピンタレストが僕の頭の中を整理してくれたのもありますが、
高木さんとのコミュニケーションの中で
「僕の好みをわかってくれてる」っていう絶対的な安心感があったので、
お店づくりも思い通りに進みましたよ。
店名とか店のコンセプトは、
どのように固めていったんですか?
「make my day」という店名は僕が考えたんですが、
「【土から生まれたギフト】と出会う場所」は、
高木さんが名付け親なんです。
え!
そうなんですか。
「ギフト」をキーワードにしたいとは思っていましたが、
オープン前は、
それがひとつの言葉で集約されてなかったんですよね。
なるほど。
ファーストプレゼンの時に高木さんから、
「【土から生まれたギフト】と出会う場所」という
言葉を提案していただいた時に、
僕が思い描いていたことが
ひとつの言葉にすっと集約されたみたいな、
そんな感覚でした。
ぴったりの言葉だった、ってことです?
はい、もちろん。
でもその時は、実は器のほかにもアクセサリーも置こうと思っていて
このワードだと、「土=陶磁器」に
限定されちゃうのかも、という不安は正直ありました。
でも、ガラスもシルバーも、
採掘してるのって実は土の中からなんですよね。
ほんとだ。
金も銀も、実は土の中から生まれてて、
ケミカルなものじゃない。
樹脂とかプラスチック製品は扱っていないことが 明確に伝えられるし、
僕が扱いたいものの考え方が
「自然から生まれたもの」だったし。
その良さを伝えていくためには、
「【土から生まれたギフト】と出会う場所」という言葉が
ぴったりなのかも、と気付かされたんです。
なるほど。 「土から生まれたギフト」って、
あったかい感じがして私もとても好きです。
そう。 僕の中でもなんとなく思い描いていた
「あたたかいものを並べたい」
「人の手からうまれたものを」という思いと、
「【土から生まれたギフト】と出会う場所」という
コンセプトワードの温度が バッチリ合った瞬間でした。

でも、とにかく行動が先だったので、
あとづけの部分もあるんですけどね(笑)。
でも、仮に意図していなくても、
最終的にそうして全部つながっていくってことは、
見えないところに芯と言うか幹の部分が存在してた
ってことだと思います。
そうかも。
そうだといいですね。
それを、高木さんに見つけてもらったのかもしれませんね。
WORKS
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