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オーナーさんへのインタビュー

2012年6月開業した安城市桜井にあるパティスリー。電車がモチーフのユニークなコンセプトで、コムデザインラボは空間デザインはもちろん、ホームページや印刷物・包材までトータルデザインで携わる。初めてデザイン専門誌に取り上げられるきっかけとなったお店で、コムデザインラボとしても思い出深い店舗です。
安城市出身・在住。専門学校を卒業後、神奈川県の「湘南ガトーアベニュー 葦」に入社。全国各地の名店で修行し、27歳で渡仏。ル・コルトンブルーパリ校を首席で卒業後、フォション、ホテルクリヨン、アルザスの老舗で腕を磨く。2009年、フランス「アルパジョンコンクール」優勝。
名古屋・岐阜で活動するフリーライター。情報誌の編集などを7年経験したのち、27歳でフリーに。インタビューをしている時と、おいしいものを食べている時に、この上ない幸せを感じる。よく言われる言葉は「おいしそうに食べるね」。食と旅をこよなく愛する31歳。趣味は、俳句とギター。
「店を出すなら安城」というのは決めていたんですか。

はい。安城で店を構えたいというのは、わりと早い段階から決めていました。

やっぱり生まれ育ったところだし、この街が好きですしね。田舎ですけど。

いいところですよね。

オープンを決めてからは、どう動かれたんですか。

「どんな店にしよう」「こんな店にしたい」っていうイメージは、

フランスにいた時になんとなく固めていたので、

じゃあ「どこにお願いすればいいのかな」が次の課題でした。

 

デザイナーの知り合いなんて、ひとりもいなかったので、

飲食店の設計をしている会社を片っ端からホームページで検索して、

いくつか見ていました。

好きなテイストを探すために、ケーキ屋の設計をやったことがある会社を検索して、

「いいな」と思うところはチェックして、またほかを見て…の繰り返し。

何十社くらい見たんですかね、もう頭の中がこんがらがっていて、

どの会社がどの物件をつくったのか、ごちゃまぜだったのかもしれません。

そんなにたくさん!

じゃあ、コムデザインラボを知ったのはホームページで?

それがまた、おもしろい出会いなんですよ。

いろんな会社のホームページで過去実績を見てたら、

いい感じのケーキ屋を発見して。

 

僕、その頃Twitterを始めたばっかりで、

「このデザイナーさん、Twitterやってないかな」って思ってふと検索したら

高木さんの名前が出てきて。

「あ、この人だ」と思って、

「安城で店やろうと思ってるんです~」と軽いノリでメッセージを送ったんです。

そしたら、深夜なのにビックリする速さで返信が来て

「この人すごっ!」って思ったのが、ネット上での第一印象。

あれ?ちょっと待ってください。

私、コムデザインラボの初のケーキ屋さん物件が、

「しあわせのえき」さんだと聞いてますが…。

そうそう、そうなんですよ。

この話には続きがあって。

そのままTwitterで何回かやり取りして、さんざん話したところで、

「ホームページのあのケーキ屋の物件見ました、いい感じですね~」

なんてメッセージを入れたら、

「え?それ僕じゃありません」って返ってきて(笑)。

えっ?

夜な夜ないろんな会社のホームページや実績を見てたので、

きっとわかんなくなってたんでしょうね。

でも、いろいろ見た中でもコムさんのホームページは一番好きで、

僕の中でとても印象に残っていて。

だから高木さんにメッセージを送っちゃったのかも。

勘違いからの出会いだったんですね。

そう。でも、そこに至るまでいろいろ話をしていたので、

「せっかくだから一度お話だけでも…」ってことになったんです。

軽いノリでTwitterからメッセージを送ったにもかかわらず、

親身になって相談に乗ってくれる高木さんの、その姿勢にも好感を持ちました。

「しあわせのえき」さんが、

コムデザインラボにとって初のケーキ屋案件でしたよね。

はい。

ケーキ屋の実績がない会社でしたけど、

そこに不安みたいなものはなかったんですか?

なかったですね(キッパリ)。

そのあと、実際に高木さんにお会いして、話をしているうちに

「あ、この人だな」って自分の中で腑に落ちたっていうのもありました。

フィーリングが合うというか、信頼できる人だなって思いましたし、

熱意を持って向き合ってくれているのが伝わってきて。

なるほど。

デザイナー探しをするときは、本当に手探りだったので、

「ケーキ屋をつくったことがある会社」を見て探してましたが、

実は、自分が開業する身だったので、

同じように「これから開業して事業を大きくしていきたい」人と、

一緒に階段をのぼっていけるような、

そんな関係で店づくりをしたいなという気持ちもありました。

そういった面でも、高木さんがぴったりでしたね。

あと「ケーキ屋の設計に慣れてる人」にはお願いしたくなかったというのもありました。

それはなぜですか?

ケーキ屋って、だいたい似たようなつくりなんですよ。

 

それはケーキを売るための戦略のひとつではあるんですが。

だから、ケーキ屋の設計に慣れてる人は、どうしてもそれがベースになると思うんです。

戦略的になりすぎるというか…。

それよりも、自分らしい店にしたいと思っていたので、

ほかとはちょっと違った雰囲気だといいな、という思いもありました。

 

だから、「ケーキ屋をデザインしたことがない人だといいな~」というのも本音。

勘違いからの出会いでしたが、

高木さんが正直に「僕、ケーキ屋さんつくったことないんです」って言ってくれた時は、

僕としては「やった! 見つけた!」っていう気持ちが大きかったです。

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