目に見えるものが真実とは限らない。どの色が正しくてなにが違うのか?
パソコンで見た色と違うのはなぜか?
なぜ、同じデータなのに色が違って見えるのか?
印刷物を希望の色に近づける方法はないのか?
いろいろな色の世界へようこそ
(前置きがとても長くなりましたが、コンフィディスマンJPの風に読んでいただけましたら幸いです!)
最近のお問い合わせでよくあるのが
PC上で見るのと、
印刷して見ると色が違う気がします
印刷して見ると色が違う気がします
と、よくお問い合わせいただくことがあります。
これはもしや知らない人もいるかもしれない!
オーナーさんにもわかりやすく説明したいと思います。
Q.パソコンで見た色と印刷した色が違うのはなぜか?
そもそも印刷で再現できる色には限界があります。
「RGB」と「CMYK」という言葉をご存じでしょうか?パソコンのモニターは「RGB」、印刷物は「CMYK」で色を表現しています。
印刷物は基本、シアン・マゼンタイエロー・ブラックの4色のインキの掛け合わせで作られています。
デジタルカメラなどで撮影された画像、あるいはテレビやパソコンのディスプレイ上に表現される色は、レッド・グリーン・ブルーの3色の光のかけあわせを表現することで再現されています。
上の図は、色空間のことを指しています。引用:『designmature』様 https://mrzw-design.com/color-mode/
RGBとCMYKでは、再現できる領域「色空間・カラースペース」が異なります
この図を見るとわかるように、
CMYKはRGBよりも再現できる範囲が狭いんです!
そのため、
RGBで制作したデータを印刷する
(カメラで撮影した写真やWEBの画像を印刷)CMYKで再現できない領域の色が印刷データにあった場合、
CMYKは色域が小さいので、
『プリントでRGBがCMYKの色に置き換えられる』
結果、全体的にくすんだ色になる
という結果を招きます。上記のことから、パソコンのディスプレイで確認している色通りに仕上げることは現実上、かなり難しいんです。
なので、出力する条件によって、色を使い分ける必要が出てくるんです!
ロゴ納品と合わせてお送りしているロゴマニュアル
じゃあ、どうやってロゴのデータを使えばいいの?
という質問に対しての回答をすると、KOMでは、ロゴマークの納品の際に、合わせてロゴマニュアルをお渡ししています。

KOMでは、DICを基準に色を設定し、CMYKやRGBをそれぞれ設定しています。
印刷物には、CMYK(またはDIC)を、
WEBや画像といったデジタルのものにはRGB(カラー番号)を記載しています。
媒体が違っても、色の誤差を限りなくなくすために設定したガイドラインとなりますので、
他社にロゴデータを使った依頼や指示をする場合は、必ずこのロゴマニュアルをお渡しください。
色の再現や仕上がりを一致させることができます。
もちろん、技術が進歩してRGBでも多少は綺麗に印刷できるようにはなりましたが、 今回ご紹介したのは、基本的な一般知識です!
色の世界は奥が深いので、すぐに理解することは難しいかもしれませんが、色の違いが少しでも伝わっていましたら幸いです!
結論!色にもいろいろあるんです!