スタッフカワマツが岬屋さんの素敵なサインについて派手に紹介しているのですが、タカギは相反して、超地味なネタを投稿してみます。

さて、この写真の何がチャレンジか、わかりますかね？（絶対わからん！）


一般的な内装仕上げでは、壁と床の間に『巾木』というものを設置します。

この巾木の役割は、壁と床の隙間を無くしたり、掃除の際に壁を守る働きがあります。

例えば今回の岬屋さんでも

【左】グレーの壁にはグレーの巾木、【右】木目の壁には木目の巾木をセレクト。

ブラックの壁にはブラックの巾木をセレクト。


このように、なるべく一体感を出して、存在感を無くすように地味ぃ〜なセレクトを、タカギ的には空間デザインの際にいつも気をつけて行っています。

さて、先程の写真ですが、

ブルーの壁をご覧ください。
今回、あえて壁と巾木の色を変え、一体感を出さない色の切り替えを試みました！

これは、このオフィス兼ショップの新築リニューアルを機に一新したロゴのブランドカラーに由来します。

ロゴに使用しているブランドカラーの２色を、あえて巾木の色を"外す"ことで表現してみました。
（普通だと絶対にやらない試みです。）

めちゃくちゃ地味な部分なので、あまり気にならないかもしれませんが、明らかに壁と巾木の色が違っても、ブランドカラーを表現した組み合わせは、空間デザインのバランス的にも"変に浮かず、きちんと調和する"ことが、今回トライしてみてわかりました。

すごーく細かいことですが、こういったチャレンジの積み重ねこそが、デザイナーとしての糧・経験値になるんだと思って、わりとプロジェクトごとにこうしたトライはいくつか組み込んでます。
（オーナーさんにも言わないレベルで、自分だけの挑戦です。）


今から数年前、とあるオーナーさんに『タカギさんのデザインは、毎回チャレンジしている』と言っていただいた時は、

「あ、気付く人はちゃんといるんだなー」

と、とても感動したのを覚えています。（誰とは言いませんが、そのオーナーさんのお店は２件ほどお手伝いしました。）


スタッフカワマツと比べるとすごい地味な話ですが、ちょっとした裏話的な岬屋さんのお話でした！
（ま、そんな実験的なチャレンジ精神こそがコムデザイン"ラボ"たる所以なのですが。）

空間はタカギ、サインはスタッフカワマツというフォーメーションでやってきたのですが、良い出来栄えに手前味噌ですが感無量です！


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