デザインロスってなに??
我々コムデザインラボのキーワードにはモッタイナイ
これはご依頼いただくオーナーさんに対してでもありますが、
自分たちの目指しているもの
捨て案って何?
デザイン業界で一般的に使われている
『捨て案』
という言葉をご存知でしょうか?検索すると、テクニック論のようにたくさん出てきます。
→捨て案を検索
私タカギは、この捨て案という言葉が嫌いです。
この『捨て案』という言葉をざっくり説明すると、例えばデザインを提案する際に『デザインA』を採用させたいから、それを通すためにあえてレベルを下げた『デザインB』を合わせて提出することで『デザインA』が良く見え、プレゼン自体を通しやすくする。
みたいなプレゼンテクニックの理屈で、その雑に作られた『デザインB』のことを捨て案と呼びます。
これって、『プレゼン相手を舐めている』と思うのです。
確かに人間の心理として選択肢は必要な時もありますが、単純に複数あればどれかには決めてもらえるだろう、という浅はかな考えのもとに成立する理論です。
我々コムデザインラボは、例えばロゴマークを提案する際、およそ3〜5案程度出すケースが多いのですが、
どれもストライクゾーンの中の選択肢
として提案させてもらいます。それは、もっと多くの候補案の中から選ばれた自信作です。プレゼンの時、約半分の方には「タカギさんはどれがオススメですか?」と聞かれますが、必ず答えは一緒です。
「どれも自信作なので、どれに決まっても大丈夫ですから安心してください」
ちなみに、空間デザインの場合は
なんと1案しか提案しません。
選択肢が多くて、デザインをたくさん出さなければならない場面は、ヒアリングがとても甘くて全体の方向性がさっぱり定まってない場面です。
逆に、しっかりとヒアリングができて方向性が定まっていれば、ご提案するデザインの数は絶対に少なくなるはずなのです。
自分たちの理想形は、ヒアリングで方向性がバチバチに決まって、「もうデザインはこれしか考えられません!」という『1案提案』がベストな形(=ブランディングの理想形)です。
単純に「たくさんデザインを提案してもらって嬉しい!わーい!」という人がいるなら、それはブレブレな事業計画だったり定まってない方向性を反省したほうが良いことがほとんどじゃないでしょうか?
デザイナーのエゴで、プレゼンを通すためだけに作られる『捨て案』を作るための時間は"モッタイナイ"。
我々はその"モッタイナイ"を無くすことで、オーナーさんに提案する企画に時間をたくさん使えたり、依頼されてない+1のアイデアを提案できたり、本来価値があるであろう部分に時間を投資できるわけです。
コムデザインラボのプレゼンは『デザインの提案数』だけなら同業他社におそらく負けます。
でも、その理由が少しでも伝わりましたでしょうか?
『捨て案』を撤廃し、その時間をオーナーさんに貢献できることに回す
これが我々の理想とする
『モッタイナイを無くす』
「数をたくさん出して欲しいよー」という人はゴメンナサイね...。それ、本当は無駄ですよ?
(捨て案をクライアントに提案するような底辺クリエイターになったら、多分業界去りますわー。。。)