ニセモノ注意!
自分がブランディングという概念に初めて出会ったのは2008年のこと。デザイン会社を2社経験した後、独立前に最後に務めたのが『ブランディングの会社』でした。
その会社が実際ブランディングが得意だったかはさておき、そのころから13年も経ち、自分なりには結構長いことブランディングの向き合ってきたんだなぁと感じています。
当時は書店にもマーケティングの棚はあっても、ブランディングの棚なんて存在すらしていませんでした。
自分がブランディングのバイブルとしている専門本も初版が2008年なので(実際その本を知ったのは2011年)、その頃から比べると今はブランディングという言葉自体が浸透しつつあるなと感じています。
自分としても長くブランディングに携わってきたのち、我流を貫くだけではなくブランド・マネージャー認定協会でも1級認定を取得。過去の事例コンテストでは、
2018年度ブランディング事例コンテスト(優秀賞)
スマートフィット100
2019年度ブランディング事例コンテスト(地方創生審査員特別賞)
セトヤキHEX/m.m.d
2019年度ブランディング事例コンテスト(地方創生審査員特別賞)
リゾートインヤマイチ
ブランディングに対して、実直に向き合ってきました。
そんな自分が最近感じていることが
なんかニセモノが増えてきてないかい?!
ということです。「自分が本物だ!」と偉そうに言うつもりもありません。そこは過去のブランディングの実績を見て客観的に判断してください。
ただ、簡単なことで『ブランディングの意味』がわかってないと、webに書いてある文章がおかしくなるんですよ。
ハライチの岩井で言うところの「お笑い風」ならぬ「ブランディング風」が増えている。。。
参考→ハライチ岩井が提起した「お笑い“風”」番組の問題
きちんとブランディングについて学んできた自分としては、どうしても「こいつ絶対に意味わかってないで書いてるだろ?!」ということが多いのです。
まだ未成熟な業界ゆえに起きている問題、自分なりにその見分け方を書いてみます!
以下の記載があると、そもそもブランディングとは?ってことからわかってない会社だと言っていいでしょう。
★その1『トータルブランディング』
ブランディングは包括的な活動なので、意味がかぶってます。(そんな言葉は無い)
トータルコーディネートとかトータルデザインなら意味がわかりますが、そもそもブランディングがどんな内容で成り立っているかわかってないから書いてそうですね。
★その2『デザインからブランディングまで』
ブランディングの数ある中の一つのブランド要素がデザインなので、順番が逆です。
デザイン事務所がブランディングを知らずに後付けすると、大抵こういう書き方になります。
★その3『スモールブランディング』『プチブランディング』『ロゴブランディング』など
もはや意味がわかりません(笑)
全部やるの大変だから一部だけ、という意味なのか。スモールとかプチって何?3CとSWATだけやるとか?
ブランディングを部分的に切り取ったような本質的じゃ無い表記も最近目立ちますね!
という弊社でも、あえてサービスを語るときにブランディングとデザインの並列記載しています。(ブランディングの要素にデザインが含まれているため本来はNGだと思うけど。苦肉の策。)
言葉だけ先行して意味がまだまだ一般浸透してないのと、少しSEO的観点も考えて、あえて並べて書いてます。
もはや自分的にはブランディングについては思考が1周回って、
なるべくブランディングと書かずに、どうブランディングを伝えようか
と取り組んでいるのです。(その話の深掘りはまたどこかで)安易にブランディングと書いている業者を見ては、胡散臭さにゾワゾワしています。
あと「ブランディングは時間がかかるから」と言って、その結果としての数字を全く追わない風潮はどうなんでしょうね。
もちろん時間"も"かかります。付け焼き刃じゃ無い、強いブランドは年数(継続性)も武器だから。
ただ、それって積み上げる土台部分もイマイチだから、ただただ即効性がなくて時間だけロスするのでは?とも思います。中小企業に浸透しない理由の一つはここにあるというのが持論です。(この話は深くなるので、この辺で割愛。)
これからブランディングを検討される方は、今回の見分け方を参考にしてみてください。
パッと見の雰囲気で騙されないように。
ニセモノかどうかはわかりませんが、この記事を書きなたら「そういえば!」と思い出した過去の記事を置いておきますね(笑)
あなたはどう思う?自称同業者に3年ぶりに”超絶参考”にされた件